長生きの時代になると、これまでの経験にないことにも遭遇することになります。
最近思うことは、いつまでも仕事で使った資料が書庫のスペースを占め、新たに生じる情報類や書類の処理にも困ってしまうという状況があります。両親が介護施設に入ってしまうと実家は空き家となり、倉庫などは親子3代の不要品が積み上げられているといった話も聞くことがあります。
多分に漏れず我が家も、まさかこんなに早く自分の親が介護施設にお世話になるとは思ってもいませんでした。そのうちにと思っていた田舎の実家の整理に追われている現実に、常に重たい石を背負っているような気分になります。
終活ブームが到来し、次世代の人たちに愁いを残すようなことは避けたいと遺言書を残すといった人も増えていますが、不用品の整理を後回しにして困るのはどこのご家庭でも直面する大きな課題だろうと思います。
子供がいないといった一人暮らしの人も増えています。独居老人の悲惨な老後の暮らしの現実も報道等で知らされるにつけ、専門士業に依頼して死後事務委任契約を取り交わすといった人も少しずつ増えています。元気なうちに身の周りの整理をしてすっきりした老後生活を迎えたいものだが後手後手に回っているのが実情である。

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